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thisismahjong.txt 2位と3万点以上の差をつけて迎えたオーラスに起こったこととは。 長くてすいません。 テキストファイルを右クリックで任意の場所に保存した後、 牌譜広場にて「牌譜選択」→「ファイルを開く」で牌譜を参照してください。 名前 コメント
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YUI is special for MIO これから投下するSSはお互い片思いで、ラブラブな内容ではありません そして澪サイド、唯サイドのSSとなっています 唯は人気者だ 「えへへー、ごめんね。待った?」 「おう、待ちくたびれて背中とお腹がくっつくそうだ!」 「唯ちゃんは人気者ね」 「昔から唯の周りによく人が集まってたわね」 軽音部の4人に和を加えた5人でのお昼 唯はクラスメートと話をしてて、遅れて私たちの輪に加わる 休憩になると、唯のところには誰かいる 他のクラスから来る子もいる みんな、私の知らない子ばかり… 唯は誰とでも楽しそうに話す。最高の笑顔を見せながら それらは誰にでもなく、みんなに向けられているもの 唯は、誰に対しても平等だ…特別なんかない だけど、私が唯に抱いている気持は特別だ その思いは、誰にも負けない でも、それは唯に届くことは…ない 1年の頃は、唯との思い出がたくさんあった 入部後の名前の呼び方、ギター購入後の練習、追試の勉強、指の皮、合宿での唯の演奏、学際での私への励まし… 他にも、数え上げればキリがないくらいの思い出がある でも、2年になってからそれはかなり減った 私だけ違うクラス、ギターの後輩である梓の入部、律とのコンビ… いろいろな要素が重なり、唯が遠く感じるようになった いつしか部活であいさつと、数回の会話を交わすだけとなった そして3年、初めて唯と同じクラスになった私だったけど… 唯の周りには、私の知らない友だちで溢れていた 今の私は、唯と同じ部活の人。というのが周りの認識だ だけど、私は他の人とは違う特別な点がある それは…唯が私の書いた歌詞を歌ってくれるということだ 自分の歌詞を、好きな人に歌ってもらう…それを私は横で、一番近くで聞くことができる これほど幸せなことはない 私が歌うのを頑なに拒むのは恥ずかしいのもあるけど、唯の歌が聞けなくなるのが一番の理由だ そんな小さな優越感を抱きながら…私は日々を過ごしている 「相変わらず澪のお弁当はちっちゃいなー」 「女の子ですもんね、気になるわよね澪ちゃん」 「でも、栄養はしっかりとらなきゃ駄目よ」 律たちが私のお弁当を見ながら、好き好きに言う 私だって、お腹いっぱいたべたいけど…太りたくないから… 「いいんだ、私は小食なんだ」 なんて強がりながら、おかずを口に運ぶ 「駄目だよ、しっかり食べないと!はい、澪ちゃんにあげる」 満面の笑顔で唯が差し出したのは、1個のミートボール そしてご飯の上に、それを置く 「おい唯ー、私にもくれよー」 「だーめっ!澪ちゃんは『特別』なんだから」 その時、私は息するのを忘れるくらいに驚いた それは、唯が発した『特別』という言葉に対してだ 小さなミートボールが、この世のどんなものよりも価値があるように感じる このまま宝箱にしまって、大切に大切にしまっておきたいとさえ思える 「なんだよー、澪だけ贔屓すんなよー」 「いいの!それに、りっちゃんはおっきくなっちゃ駄目なんだよ!」 「なにをー!なら、力ずくで奪うまでだ!」 「あれー、お助け―」 「あらあら、仲良しね」 「全く、何歳よあなたたち」 驚き固まる私を余所に、律とじゃれあう唯にそれを見守るムギと和 私を除いて、時が動いていく 「あら、澪ちゃん箸止めてどうしたの?」 「どこか調子悪いの?」 あまりに私が動かないので、ムギと和が声をかける 「うぇっ?!…あ、大丈夫…」 びっくりして、変な声を上げながら答える私 ふと唯にのほうを見ると、不安そうな顔で私を見つめている …しまった…唯から笑顔を…奪ってしまった もしこれを残してしまったら、唯はどれだけ傷つくのだろうか… それだけは嫌だ!…もったいないけど…食べよう 「唯、ありがとな」 私は動揺を抑え、精一杯の感謝の言葉を唯に伝える そして箸で、ミートボールを口に運ぶ 一噛み一噛み、噛みしめながら味わう… もう原型がなくなるくらいになったそれを、私は飲み込む 「うん、おいしいよ」 ぎこちない笑顔を唯に向ける… 「どういたしまして!」 唯が再び笑顔を見せる うん、唯には笑顔が一番似合うよ これからも、その素敵な笑顔をみんなに見せてくれ そして、私はさっきの『特別』という言葉を心の中で噛みしめながら、お弁当の残りを食べる 私は、唯にとっての『特別』になれなくてもいい 私にとって唯は…『特別』なのだから 初出:1- 289- 292 唯サイド:MIO is special for YUI 戻る TOP
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まん-げつ 【満月】①全面が輝いて円く見える月。月と太陽の黄経の差が180度になったときに起こる。十五夜の月。望(ぼう)。もちづき。②琵琶の部分の名。隠月(いんげつ)の異称。満月はしばしば鑑賞の対象となり、月見が行われた。特に秋の満月は美しく、旧暦8月15日(中秋/秋夕)は、日本・中国・韓国などでは特別の日として年中行事が行われている。満月の夜には犯罪が増えると言われていて、これを証明するデータも存在しているとされるが、全くの迷信である。Did you know on the full moon some how people desert a child.Hey you, what do you think?So blissful world is it?
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第567話:All I need is 作:◆l8jfhXC/BA 調査結果をまとめ終えると、淑芳は死体を埋め直した。 小柄な少女を容れていた穴は小さく、すぐに終わった。少しの間黙祷を捧げると、泥まみれになった手を軽く払う。 (ここにも長くはいられませんわね) 先程出会った参加者との会話を思い出しながら、出立の準備を進める。 似たようなことを考えてここを訪れる参加者が、彼のように話が通じる者ばかりだとは限らない。 他の参加者に託せる情報を記す前に、残りの禁止エリアを知って逃亡経路を確立させておきたかった。 アマワを倒せる者に殺されるなら本望だが、それ以外のために無駄死にする気はない。 ゆえに、ふたたび南に向かうことにした。 F-1地下の格納庫に存在する玻璃壇は、参加者の動きを逐次表示している。 先程の演説を受けて島中央へ向かう参加者は多いはずだ。彼らの移動経路を観察すれば、ある程度危険な区域の見当がつくかもしれない。 F-1地上の遊園地で襲撃した二人組も、さすがに立ち去っている頃だろう。 (F-1までの道が安全だとは限りませんが、ここで立ち往生するよりはましですもの) 少なくとも、F-1自体はまだ禁止されないはずだ。神社が離れ小島になってしまうし、わざわざ設置した装置をすぐに使用不可にするとは思えない。 両袖の中の符を改めて確認した後、淑芳は南に向けて歩き出した。 異変に気付いたのは、遊園地の東端辺りを歩いていたときだった。 (これは……なんでしょう?) 奇妙な音が、東門の方から聞こえてきた。 音量が大きくなるにつれ、電灯らしき光もこちらへと伸びてくる。 袖の中に手を入れて身構えつつ正体を“神の叡智”に聞くと、即座に答えが脳裏に浮かんだ。――バイクの排気音。 そもそも“バイク”すらわからず再度質問すると、半自動で動く二輪車に乗った誰かが、こちらに向かっていることがわかった。 ライトの光量が強くなるにつれ、排気音は収まっていった。轢き殺されるという最悪の事態は免れたらしい。 (できれば先程のように情報を得たいところですわね。殺人者ならば、容赦する気はありませんが) 袖から手を抜き、表面上は平静に見えるよう表情をつくる。 やがて排気音が完全に止まると、小柄な人影が灰の大地に降り立った。バイクを傍らの木に立てかけた後、ライトに背を向けて淑芳と向かい合う。 「よぉ、ちっと聞きたいことがあるんだが、いいか?」 人なつっこい笑顔で呼びかけたのは、顔面に入れ墨を施した、右手に大きすぎる鋏を持った少年だった。 「……名乗りもせずに問いかけるなんて失礼ですわよ。 それにそんな凶器を見せつけたまま、まともな会話ができるとお思いですの?」 気さくな態度で話しかけても、返ってきたのは冷淡な声だけだった。 不信感を隠そうともしない少女に対し、しかたなく零崎は“自殺志願”を地面に放った。 「すまんすまん。俺は零崎人識っつーんだが、そういうお前は?」 「李淑芳です」 素直に名乗った後近寄ろうと足を踏み出すと、銀色の眼が鋭く細められた。 「冷てえなー。俺は殺し合いなんてしてねえってのに。武器も潔く手放しただろ?」 「得物がなくとも人を殺せる人間なんて、ここでは珍しくもありませんわ」 「それならそっちの方が怪しいだろう? 凄い返り血じゃねーか」 「わたしが乗っているか否かを証明する必要はないでしょう? 用があるのはあなたの方なんですもの」 明確な悪意を込めて少女は笑んだ。初っ端から面倒な人間に当たってしまったらしい。 確かに彼女の動向自体は質問には関係のないことだったが、本題に入れなければ意味がない。 「蛍光ペンだねぇ」 考えあぐねていると、後方から声が響いた。 突然の第三者の介入に、彼女は驚き身構える。 「あー、あのバイクはエルメスっつってな、よくわからんが喋るんだ。……平行線?」 「そうそれ」 「…………」 種明かしをしても、余計疑念が高まっただけだった。 「……ひょっとして、その荷台の塊にも意思があるんですの?」 「お、よくわかったな」 『よろしく ね』 頭部らしき部分をゆっくりと起こし、草の獣が挨拶する。 ついでに長い身体も持ち上げて、何かをねだるようにこちらを見つめる。 『ぜろざき おみず』 「またか? しょうがねえなぁ」 「燃費悪いねー」 佐山達と同行していたときも、草の獣は高い頻度で水を要求していた。佐山曰く、代謝能力が制限されているらしい。 しかたなくデイパックをその場に下ろしてペットボトルを取り出し、エルメスの方へと向かう。 頭部に直接中身を開けると、その身体が揺らめき草葉がさざめいた。 『つめたい けど いいかんじ』 「ただの水道水なんだが、意外といけるよなー」 かけた水が身体を通って地面に落ちた後、零崎はボトルの栓を閉めた。 それを持って元の場所へと戻ると、なぜか呆れた表情を見せる淑芳と目が合った。 「……傍若無人って言葉、ご存じですの?」 「いきなりなんだよ? いくらなんでもそれくらいは知ってるぜ」 答えると、彼女は深い溜め息をついた。 「それで、結局質問はなんですの?」 「お、やっと信用してくれたか?」 「聞くだけで答えるとは言ってませんわよ? ただあなたとまともに取り合うのが馬鹿らしくなっただけですもの」 「ひでえなぁ。まぁ、聞いてくれるだけいいか。 お前は坂井悠二って言う高校生くらいの奴か、名前は知らんが義手のオッサンの知り合いか?」 やっと言えた本題に、彼女は眉をひそめる。 「知っていたら、どうなるんですの?」 「そいつらを殺した奴が、今俺らの仲間になっててな。知り合いがいたらそいつの前で謝らせたいんで、一緒に来て欲しいんだよ」 そう佐山は言っていた――と、胸中で付け加える。 その二人を殺したのは、他でもない零崎自身だった。二人とも特に理由もなく、いつもの調子でただ殺した。 佐山は――自分を敗北させた上に仲間になろうなどと傑作なことを言ってきた人間は、それを咎めて被害者との和解を画策している。 しかし一度は失敗し、殺意をむき出しにされて追いかけられた。自分としては充分に謝ったつもりなのだが、うまく伝わらなかったらしい。 それを反省し、今度は最初から彼の仲立ちの元で話し合うために、まず被害者を倉庫に連れてくることとなった。 「さっきの演説と似たようなことを考える奴がいてな。全員をまとめ上げて主催者に立ち向かいたいんだとよ」 「その仲間のいる場所と、殺人者の名前は?」 「どっちも言えねえな。 名前だけ凶悪犯として知ってる奴だったら、先入観に囚われるだろ? それに場所を知った途端、俺を振り切って暴走されたら困るからな」 どちらも佐山が用意しておいた反論だ。 零崎自身が殺したことだけは伏せ、それ以外は包み隠さず――というのがあらかじめ伝えられた方針だった。 「内容も態度も説得力がまったくありませんわね。怪しすぎて逆に疑う気力が失せるくらいですわ」 「もちろん無理には誘わねえ。 ただ、もしお前が二人の知り合いだったり、知り合いの知り合いだったりしたら、犯人が反省してることだけは知っておいてくれ」 無理強いはするな、とも佐山は言っていた。しかしもし襲われたら、逃げながら倉庫まで誘導しろとも。 相変わらず慎重なのか大胆なのかよくわからない。それなら最初から相手を怒らせて誘導した方が手っ取り早い気もした。 『しゅくほう れいほうの かぞく?』 重い空気の中、不意に草の獣が口を挟んだ。 その暢気な声とは正反対に、淑芳の表情に緊張が走る。 「麗芳さん、ですって……!?」 『しゅくほう かばね おなじ なまえ にてる』 「確か宮下の知り合いだったか? 奇遇だな」 『みやした れいほうと いっしょだった しゅくほうも いっしょ きっと いい』 無邪気な台詞に聞こえるが、草の獣の意思からの言葉だとは限らない。 佐山の側にある割り箸とこの獣は意思が繋がっており、簡易な連絡手段となっていた。彼の勧誘の意図が含まれているかもしれない。 「それならとにかく一緒に来てくれねーか? お前だって、もう死んでるとはいえ身内の情報は欲しいだろ?」 「……一つ、こちらからも質問があります」 「あ?」 「あなたには、守るべき相手がいますか?」 意図が分からない切り返しをされ、対応に困る。 先程エルメスにも問われたことだったが、あいにくそんな人物は自分にはいない。 しばらく考え込んだ後、零崎は無難な答えを作り出した。 「とりあえずはお前だな。来るにしろ来ないにしろ、なんかあったら困る」 「そうですか」 短い返答からは、感情は読み取れなかった。 ただ身構えていた姿勢が崩され、こちらに向けて足が一歩踏み出される。 「行くことにしますわ。その殺人者と仲間に、言いたいことが出来ましたの」 緊張の解けた柔らかな笑みを浮かべながら、淑芳は距離を詰めていく。 ひとまずはうまくいったらしい。慣れない仕事の達成に、思わず息をつく。 彼女がもう警戒していないことを確認した後、地面に置いた“自殺志願”を取り、それを彼女の眉間に向けて、 (……あぶねえあぶねえ) 鋏を投げようとした右手を、寸前で止める。 ここで殺してしまっては意味がない。今までの苦労を台無しにするところだった。 「ん?」 改めて鋏を回収したところで、正面に淑芳が立っていることに気づいた。 何をするでもなく、彼女はこちらをじっと見つめている。 「なんだよ?」 「言ったでしょう? “殺人鬼”とそれを飼う仲間に、言いたいことがあると」 銀の眼光が収斂され、直後彼女の右手から何かがこぼれ落ちた。 「死になさい」 丸めた紙切れが地面に触れた途端、激しい突風が零崎を襲った。 「臨兵闘者以下略! 劫炎来々、急々如律令!」 暴風で門に叩きつけられた零崎に向けて、淑芳は新たな符を投げつけた。 紙片は瞬時に燃え上がり、炎の矢となって大気を駆ける。昼の騎士のときとは違い、手加減は一切していない。 勢いよく迫る火炎は、しかし彼を捕らえられなかった。寸前で横に転がって避けられ、門を焦がすだけにとどまる。 すぐに袖から追加の符を数枚取り出し、ふたたび零崎へと放った。 無数の爆炎が彼の眼前に生じその身を焼き尽くす、はずだった。 (速い――!) 符が炎に転じる前に、両刃の大鋏に切り裂かれた。効果が発動する前の符は、ただの紙きれでしかない。 それでも一枚だけ攻撃から逃れた符が、大気を朱に染めた。規模は小さいが、人間ならば充分に焼き殺せる力が発される。 「さすがにあちぃな」 だが爆音に紛れて聞こえてきたのは、悲鳴ではなく暢気な呟きだった。 それも、上空から。 「……!」 見上げると、小柄な体躯が宙を舞っていた。 炎をまたぐように跳躍した零崎が、火の粉と共に急降下してくる。制限下にあるとはいえ神仙の技を、彼は脚力と勘だけで避けてしまった。 舌打ちする暇もなく、咄嗟に足下のデイパックを取り眼前にかざす。 直後、速度と体重を乗せた斬撃が布地を貫いた。刃が鼻先にまで届き、背筋に悪寒が走る。 その重すぎる衝撃に腕が耐えられなくなる前に、新たな一撃が腹部を襲った。 蹴られたと認識したときには、すでに身体が地面に叩きつけられていた。 それでも痛みに耐え、起きあがるよりも先に右手を袖に差し入れ符を掴み、 「ここまでだ。殺して解して並べて揃えて晒して……はだめなんだったか。くそ、面倒くせえな」 そこで終わった。 背後から、零崎が右腕を押さえつけていた。さらに大鋏の刃が、首を落とす寸前で止められている。 刃が後少しでも動けば、淑芳の命は潰える。 背筋といわず全身が凍った気がした。デイパックごと切られたボトルからこぼれた水と、皮膚に触れる鋭い刃が、ひどく冷たく感じられる。 「しかし、なんで俺が殺人鬼ってわかったんだ? 今回は名乗らなかったはずだが」 「……一見親しげなのに突然大鋏を向けてくる、誰かに殺しを止められている殺人鬼――少し前にそう教えられましたもの」 右手の符を握りしめながら、淑芳は答える。 名乗りもしなかった参加者からの情報だったが、“生存中の誰にとっても要注意な人物”であることは確実だった。 なにより嘘にしては、特徴が適合しすぎている。 「有名税って奴? 大変だね」 『ぜろざき にんきもの?』 「かははっ、もてはやされる殺人鬼なんて、戯言にもならねーな! ……まぁ、普通に悪評だよなぁ」 こちらを無視した緊張感のないやりとりは、先程とまったく変わっていない。 刃や足下の冷たさとは反対に、胸中で怒りが憎悪へと煮えたぎっていくのを感じた。 演技をする余裕もなく、声を震わせながら弾劾する。 「二人と……麗芳さんを殺したときも、そんな態度でしたの?」 「あ? 麗芳って奴は殺ってねえよ。俺がうっかり殺しちまったのは、さっき言った二人だけだ。 こう見えても悪かったとは思ってるんだぜ。謝ってもいいって思うくらいにはな」 悪戯を告白する子供のような――その程度の反省しか彼は見せない。 「……そんな謝罪だけで済ませるなんて、虫がよすぎるとは思いませんの?」 『さやま やくそくした みんな いっしょに かえる』 「後は主催者を倒すために力を貸すってだけで充分じゃねえか? 俺を殺したってここから出られなけりゃ意味ねーだろ」 『それに きえても ずっと いっしょ』 「思い出とかは死んでも消えないってことだっけ? 確かにいつまでも拘泥してたら先に進めないもんね」 ある意味現実に即した考え方だったが、彼らにとって都合がよすぎるとしか思えない。 (みんな、ですって? こんな人の命を何とも思わない――アマワに立ち向かう資格すらない輩とすら協力しろと言うんですの?) そんなことは間違っている。 アマワへの復讐を他人にやらせようとしている自分同様――いや、殺された者の気持ちを踏みにじっているという意味ではそれ以上だ。 「確かに許せない気持ちはわからんでもないがな。共感はできねーが。 けどよ、お前の場合もう少し力の差を考えた方がいいんじゃねえか? 単なる勘だが、お前ピンに慣れてねえだろ?」 図星だった。 後方に陣取り、術で麗芳や鳳月達を援護するのが淑芳の常だった。姉とは違い、肉弾戦はまったくできない。 神通力はほとんど封じられ、体力は普通の人間並になっている。一人で立ち回るには力不足すぎた。 この場を打開できる力も、当然残されていない。 さらに彼らの拠点に連れて行かれれば、行動の自由は確実に奪われる。なによりこんな殺人鬼のそばにいれば、いつ殺されてもおかしくない。 身体が震え、思考が混濁する。符を掴む指が泳ぎ、右肘が左指にある何か硬いものに当たる。 (……何を、考えているんでしょうか、わたしは) それが何か気づくと同時に、淑芳は絶望を振り払った。 その指を包むように、左手を強く握りしめる。 「……確かにあなたの方が、わたしよりも強いでしょうね」 素直に認めた言葉に、もう恐れはなかった。 無力でかまわない。それでも生きて抗うことを選んだ理由を、まだ覚えている――忘れかけ、たった今思い出したのだから。 「それでもわたしには、愛があります」 告げるとともに、淑芳は右手に掴む符を発動させた。 左腕や袖の中の符を巻き込んで、紅蓮の炎が吹き上がる。さすがに驚いて、零崎の拘束がわずかに緩む。 しかし、炎は一瞬で消える。元々見た目が派手なだけで勢いのない、文字通りの目眩ましでしかなかった。 だから、まだ左腕が使える。 稼いだ一瞬で左指のそれを抜き取った後、淑芳は自ら左腕に大鋏の両刃を突き入れた。 肉が紙細工のように裂け、骨を削りながら反対側の皮膚を突き破る。 かつて無いほどの激痛と熱が駆けめぐるが、悲鳴だけは堪える。ここで声を嗄らすわけにはいかなかった。 鋏に腕を喰わせている間に、右手を彼に向けて伸ばす。 「な――」 右手に掴んだ銀の指輪の直径が、何かに引っ張られるかのように大きさを増していく。 それを彼の頸部に引っかけると、すぐに手を離した。 即座に輪は拡大を止め、今度は収縮し始める。抗おうとする彼の手ごと、その首を締め付けようとする。 それでも、零崎は鋏を持つ手を緩めなかった。背を向けて逃げ出そうとする淑芳の腕から、筋を断つ音を響かせ血塗れの刃が抜き出される。 足は止めず、悲鳴もあげなかった。あげてやるものか。 ただ食いちぎりそうな勢いで歯を唇に食い込ませて、淑芳は走った。 その間も輪の収縮は止まらない。鋭い刃が硬いものに当たる音を聞きながら、ひたすら距離を離す。 姉の麗芳と揃いの指輪――太上老君が鍛えた武宝具である圏は、そう簡単には壊れない。 もちろん完全に絞まるまでの間、彼が何もしないわけがない。だからこそ、距離を取る必要があった。 硬質な音が止むと同時に、右袖から取り出した符を宙に投げる。 そこで初めて振り向くと、予想通り大鋏がこちらへと投擲されるのが見えた。見えたところで、まず避けられない速度と威力があることは当然知っている。 ここまで足掻いても、相手にこれだけの反撃を許してしまう程度の力しか、今の淑芳にはない。 だが、それがどうした。 力がなければ頭を使えばいい。好機がなければ身体を切り売りすればいい。 足下には仲間の屍が重なり、前方には憎むべきすべての元凶が存在するというのに、惜しむものなどない。 「臨兵闘者以下略! 電光来々、急々如律令!」 叫びを受け、空中の符が紫電となって地に放たれた。そこに突進した大鋏と――零崎の身体が光に包まれる。 先程彼がこぼしたペットボトルの水が、電撃の壁と彼とを繋いでいた。 水はこちらの手前ぎりぎりまで、川のように流れていた。彼に淑芳を正確に狙える実力がなければ、成り立たない策だった。 雷が消え、失血から淑芳が膝を着いたときには、彼もその場に崩れ落ちていた。 ○ 格納庫への通路を淑芳は歩いていた。早朝潜入したときとは違い、その足取りは重い。 その最たる原因である腕の裂傷は、大量の止血の符と零崎が持っていた包帯を使っただけで、傷も痛みも消えていない。もう二度と動かせないだろう。 疲労も蓄積していた。昼以降の時間の大半は、結局逃亡と潜伏に費やしてしまった。 それでもまだ倒れるわけにはいかなかった。足を止めるのは、アマワに抗える者のために死ぬときだけだと決めていた。 ひとは、愛がある限り戦える。 (だから、愛がない者は死ねばいい) あの殺人鬼とその仲間は、まだ殺していなかったが。 彼に放った雷撃は、最初から気絶と大火傷程度で済むように手加減していた。 もちろんそのままにはせず、零崎は井戸に、他の一台と一匹は遊園地内の見つかりづらい場所に移動させた。井戸の水は浅く、溺死する心配はない。 加えて零崎は圏で身体を拘束し、草の毛の動物は荷台に使っていた紐に捕縛の符を絡めて縛っておいた。 始末の途中で意識のある二つには何か話しかけられた気もするが、すべて聞き流していた。痛みに耐えながら行動するだけで精一杯だった。 エルメスや草の動物は陸のように支給品扱いだろうが、零崎の名前は名簿にあった。 もし今彼を殺し、次の放送でその名が呼ばれれば、仲間である“佐山”や“宮下”がここに向かう可能性は高い。 “被害者の知人捜し”は広範に渡るだろうが、おおまかな地域を指定せずに行動させているとは考えづらい。 もし“遊園地周辺”と指定されていれば、まっすぐこちらへと状況を調査しに来るだろう。 しかし放送で呼ばれなければ、たとえ“放送までに帰ってくる”と言われていても、少しの間は遅れているだけだと判断される。 わずかでも稼げる時間で、状況の把握と逃亡をこなしておきたかった。 零崎の持っていた地図から残りの禁止エリアは判明したが、やはり玻璃壇でおおまかな人の流れは確認しておきたい。 その後はどこか見つかりづらい場所で、符を作り直した後休息するつもりだった。今のままでは、彼らの仲間に立ち向かえない。 (あんな殺人鬼でさえ許して仲間に引き入れるような方々ですから、それ相応の力があるでしょう。万全の状態で彼らの敵になるべきです。 彼らは確かに間違っていますけど、まだ正しくなることができますもの) 博愛主義ではやっていけないことを、悪逆非道な人物を演じることで知らしめてやればいい。 回収した大鋏を見せて零崎を人質に取ったことをほのめかし、必要ならば監禁した彼らを引っ張り出して目の前で殺してもいい。 もし本当に彼らが麗芳の元仲間だったならば、なおさら狂人を貫かねばならない。 彼女が守ろうとしたものを、アマワに敗北させてはいけない。 (そんなこと、麗芳さんは望んでいないでしょうし。 ……わたしにも生き残って欲しいと思っていたでしょうけど、それはもう、無理ですもの) 指輪を填めていた中指を眺めながら、開始直後のことを思い出す。 突然の惨劇に不安と絶望を覚える自分を、彼女は肩を抱いてなだめてくれた。 その際指を絡めて、没収されなかった互いの指輪を触れ合わせ、その存在を教えてくれていた。 その手の温もりは、今はもう失われている。それを求める資格も、今の自分にはない。 枯れ果てたはずの涙が一筋、その代わりのように頬を伝った。 【F-1/格納庫への地下通路/1日目・23 30頃】 【李淑芳】 [状態]:左腕に深い裂傷(血は止まっているが、傷は癒えておらず痛みがある。動かせない) 服が血塗れ、左袖が焼失。左腕に止血の符と包帯を巻いている。 精神の根本的な部分が狂い始めているが、表面的には冷静さを失っていない。 [装備]:呪符(5枚) [道具]:デイパック(支給品一式・パン4食分・水800ml)、自殺志願(マインドレンデル)(少し焦げている)、 由乃の死体の調査結果をまとめたメモ [思考]:玻璃壇で周囲の参加者の様子を確認した後、遊園地から離れる。符を作り直して休憩を取る。 外道らしく振る舞い、戦いを通じて参加者たちを成長させ、アマワを討たせる。 アマワに立ち向かえないと思った人間の命は考慮しない。 役立ちそうな情報を書き記し、託せるように残す [備考]:第三回放送を途中から憶えていません(禁止エリアは知っている)。『神の叡智』を得ています。 契約者ではありませんが、『君は仲間を失っていく』と言って、アマワが未来を約束しています。 【F-2/井戸の中/1日目・23 30頃】 【零崎人識】 [状態]:気絶中。全身に大火傷。 [装備]:圏(身体を拘束されている) [道具]:デイパック(支給品一式・パン6食分。一部が濡れているおそれあり) 砥石、小説「人間失格」(一度落として汚れた) [思考]:島の南方面を探索。 悠二、シュバイツァー(名前は知らない)の知人に出会ったら倉庫に連れて帰る。 気まぐれで佐山に協力。参加者はなるべく殺さないよう努力する。 [備考]:記憶と連れ去られた時期に疑問を持っています。 ※エルメス、草の獣(複数の符をつけて強化された紐で拘束済)は遊園地のどこかに隠されています。 ※草の獣が得た情報は、すべてムキチに伝わっています。 ←BACK 目次へ(詳細版) NEXT→ 第566話 第567話 第568話 第537話 時系列順 第541話 第564話 李淑芳 - 第561話 零崎人識 - 第561話 エルメス - 第561話 草の獣 -
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※アドホック接続は、IS01を子機として、別端末にWi-Fiで繋げること。 ※IS01を親機とする場合は、テザリングを参照。 ■アドホック接続解説 参照1 wpa_supplicant http //ux.getuploader.com/is01/download/94/wpa_supplicant 参照2 IS01root_002.apk http //mobilehackerz.jp/contents/Software/Android/IS01root 755&765 Linuxコマンドを3つくらいしか知らない、 タコな俺のアドホック接続Memo あさっての方向向いて解説してるかもだから まぁ(゚ε゚)各自の責任で!!読んでね。 -用意するもの- (参照1)http //www22.atwiki.jp/is01next/pages/30.html http //ux.getuploader.com/is01/download/94/wpa_supplicant 不具合出ても大丈夫な人だけ・・・ (参考2)http //mobilehackerz.jp/contents/Software/Android/IS01root IS01root_002.apk (以前、IS01root_001.apkをインストールしてた場合は、アンインストールして /sqlite_journalsのis01rootフォルダも削除) (マーケット)ChainsDD、Android Terminal Emulator ------------- 1.マーケットのChainsDD、Android Terminal Emulatorをインストール 2.参照1のwpa_supplicantをSDカードに保存 3.参照2のIS01root_002.apkをインストールし実行 4.rootが取得できたらTerminal Emulatorを起動して、コマンドでの操作。 ・Terminal Emulatorでrootになる。 su ・IS01root_002.apkに付属してるスクリプトを使用して書き換え可能な/systemにする(危険注意!)。 cd /sqlite_journals/is01root/ ./sysremount_atmyownrisk.sh ・オリジナルのwpa_supplicantを念のためリネームしてバックアップ。 busybox mv /system/bin/wpa_supplicant /system/bin/wpa_supplicant2 ・SDカードに保存したwpa_supplicantを/system/binに移動。 busybox mv /sdcard/wpa_supplicant /system/bin/wpa_supplicant ・差替えたwpa_supplicantの所有者と権限を変える。 chown root.shell /system/bin/wpa_supplicant chmod 755 /system/bin/wpa_supplicant ・Terminal Emulatorを終了させればアドホック接続が利用可能になってるはず。 5.IS01本体を再起動した場合は、その都度IS01root_002.apkとスクリプトを使用して書き換え可能な/systemにする。 ■アドホック接続1 is01wpa_supplicant(enabled ad-hoc) http //ux.getuploader.com/is01/download/94/wpa_supplicant 再起動時のすげ替えの作業を簡略化するシェルスクリプト http //www.72k.jp/is01/src/is01_0757.zip 174 ダメ元で試したところadhoc出来た模様です。 他の機種でも同様のようですが無線接続を行うwpa_supplicantのadhocが潰されてるらしく、 コンフィグファイルにadhocの設定を書いても接続できない(インフラストラクチャ扱い?)ようです。 そのため、 ttp //spedr.com/2f6co に書かれているv0.5.xのを落としてきて、/system/bin/wpa_supplicantと差し替えることでadhocできました。 ちょっとまとめてきますが文章ベタなんでわかりにくくなる思います・・・ 175 174です。 やってることは 174の通りなのですが、詳しく?書くとイカのようになります。 ちなみに/system/binをいじるので、wikiにある/systemすげ替えが必要です。 すげ替えは http //www22.atwiki.jp/is01next/pages/13.html のroot2のやり方でおkです。 0) IS01とadhoc接続する相手を接続待ち状態にしてください。(私はHYBRID W-ZERO3のWifisnapでやりました) 1) ttp //spedr.com/2f6co にあるv0.5.xのwpa_supplicantをDLします。 2) DLしたzip内の system\bin にある wpa_supplicant を解凍して、一度/dataあたりにpushします cmd adb push wpa_supplicant /data 3) 何があるか分からないので、設定でIS01の無線LANを止めてください。 4) /system/bin/wpa_supplicantを念のためwpa_supplicant2として退避しておきます。 ここからはIS01のターミナルでrootの状態で行います。 # mv /system/bin/wpa_supplicant /system/bin/wpa_supplicant2 5) /dataに置いてあるadhocなwpa_supplicantを/system/binにコピーします # mv /data/wpa_supplicant /system/bin/wpa_supplicant 6) /system/bin/wpa_supplicantの所有者と権限を変えます。 # chown 0 2000 /system/bin/wpa_supplicant # chmod 755 /system/bin/wpa_supplicant 7) 設定でいつものように無線LANをONにすると、Wi-Fi接続のアクセスポイント一覧に、 頭に「(*)」が付いている0)で設定したSSIDのポイントが出れば成功です。 WEP等で設定してる場合は接続の際にパスを聞かれますので入れてあげてください。 接続できないといわれたら、やり直してみてください。私の場合は2回目で接続されることが多いです。 一応暗号化無しとWEP(ASCII5文字パス)で接続できたのは確認しました。 また、差し替えたwpa_supplicantはIS01向けにビルドされてませんので、 差し替えた状態ではステータスバーの電波強度が1で固定されたりと不具合があります。 ブラウザでauoneと確認君が見れることを確かめただけなので不安定かもしれませんので、 行う際は覚悟の上でお願いします。 長文過ぎwwwwひでぇおれw 177 174の手順の4 Read-only file systemとなってできないです‥ 184 177 175にも書きましたが、 ・ rageagainstthecage-arm5.binでrootになる ・ http //www22.atwiki.jp/is01next/pages/13.html にある「■root 2」の項目の/systemすげ替え この2つをは行いましたか?行っていない場合は/system以下の書き換えが出来ないので、4)以降の手順が行えません。 221 203 なに?>175のアドホックは再起動毎にやり直さないとダメなの? 222 起動時に自動的にカスタムsystem.imgで起動するkitを一度、作ったほうが情報を共有できそうですね。私のほうは、カスタムkernelを動作できる環境調査を進めますので有志でやるっていうのはどうでしょ? イメージはこんな感じでしょうか? system.imgの作成 ・/remount起動、自動化 ・adhocモードの自動有効化 ・android2.2対応(または、android1.6でdalvikVMのみ変更) ・release_key証明アプリをtest_keyに変更 224 アドホックの作業なんですが 再起動時に/systemが元の書き込めない状態に戻るので、 http //www22.atwiki.jp/is01next/pages/13.html の724のrootすげ替え作業を再起動毎、もしくは再起動後初めてアドホックする時に行う必要があります。 175のwpa_supplicant差し替えの作業は、(724に沿って行った場合)system.imgの中で保持されてるのでやらなくておkです。 自分はすげ替えの作業をシェルスクリプトにして簡略化してるので、一応そちらもうpしておきます。 http //www.72k.jp/is01/src/is01_0757.zip 解凍して出てきたsuge.shをadb pushで/data/extあたりに置いて、 # chmod 755 /data/ext/suge.sh で実行権限をつけてあげた上で # /data/ext/suge.sh と実行してやると724の作業を行ってくれるはずです。 ただのテキストファイルなので、自分の環境に合わせて書き換えてあげてください。(WindowsとAndroid(Linux)は改行コードが違うのでメモ帳などはアウトです ) 296 175 IS01のソースからwpa_supplicantをad-hoc有効にしてビルドしてみた とりあえず使えてるっぽいので上げときます http //ux.getuploader.com/is01/download/94/wpa_supplicant 不具合出ても大丈夫な人だけ・・・ 298 296 やり方は 175と同じですか? 299 298 一緒でおkです 何か不具合あれば教えていただけると助かります 300 296 こちらでもadhocでつながることを確認しましたーありがとうございます IS01用のソースからとのことなのでちゃんと電界強度表示もできてますね。 このまま使い続けてみますね。 ■アドホック接続2 いろいろメモ IS01 で ad-hoc 接続を利用する http //selfnotepage.blogspot.com/2010/11/is01-ad-hoc.html 211 ttp //selfnotepage.blogspot.com/2010/11/is01-ad-hoc.html twitterでみつけたこの人はバイナリ入れ替えずにアドホックが使えてるみたいだけどアップデートで塞がれた?? 216 211 根本的にアドホック使えるようにしてるわけじゃなくて 設定ファイルに自分の環境直接書き込んでるだけじゃないのかな ■アドホック接続の要点 553 いいか、 adhocするには、/system/bin/wpa_supplicantを差し替えればよい でも /system は簡単には書き換えられないから、その方法を探すのだ 555 システムをrwマウントするシェルがあるからそれ使ってから 553をやればおけ。 563 555 sysremount_atmyownrisk.shですね。 ■アドホック接続補足 532 KYな報告ですまんが、sysremount_atmyownrisk.shで/systemをりマウントして /system/bin/wpa_supplicantを更新したら、アドホック接続が紐なしになりました ありがとうございます。 ■アドホック接続運用例1 42 本スレにて助けて頂いた者です。 いろいろ面白いことに皆さんのおかげでして頂いて、wktkしてます。 su取れたらHT03Aのwirelesstetherにも接続できますかね~? 出来たら最高に便利になるのに… 46 42 HT-03Aの空端末はそのままでWiFiのAPにつながるから、IS01側がアドホックできてれば いいのではないかな? 最初だけ、Security無しにしとけば簡単。 ■アドホック接続運用例2 67 root化+アドホック有効化で iPhone + MyWi のテザリングと繋げることができた。 ずっとSIM抜き8円端末で無駄に埃かぶってたが、これで使う機会が増えそうだ。 ■アドホック接続運用例3 54 Wikiのアドホック接続解説のとおりに行い無事アドエスとアドホック接続できました。 ICSControlを用いてアドエスをAPにしているのですが、 ノートPCはアドエスとドホック接続でネットに繋がってるのにIS01は何故かネットに繋がらなかったけど、 IS01のwifiをオンオフしたりAPに繋ぎな直したりしてたらネットに繋がるようになりました。 ウィルコム回線を使ってIS01での書き込みも無事できたようです。 スレの皆様ありがとう。
https://w.atwiki.jp/rayvateinn/pages/229.html
Center is very Danger --Lv 2-- 「崩れちまったZE………まだ中に誰かいた気がするZE………」 ホテルが崩れ、瓦礫だらけとなっていた。 もう人が休憩するような場所じゃない。 既に建物ですらない状態だ。 「幾つか人数がいませんね………。そういえば寝室に忘れてしまいましたね。 慌てて忘れてしまいましたよー」 思い出したかのようにスパークが言うが、 それを聞いた修造はおいと言ってスパークに話をした。 内容は今さっき言った言葉のことであった。 いかにも知っていてわざと忘れたように聞こえたらしく、 修造はそれを指摘し、説教した。 スパークは聞いてる間にどんどん修造に対しイライラしてくる。 (我ヲ呼ベ ソウスレバオ前ハ―――) (この声は………破壊神か?) (ソウダ。我ガ名ハ破壊神スパーク) スパークの中では破壊神が言葉をささやいていた。 徐々にスパークの中の破壊神は精神を支配していたのだった。 だからあの時にTDNに毒キノコを普通に与えることが出来た。 破壊神はすべてを破壊することを考えるのみ。 味方など関係無しに破壊尽くすのである。 「聞いてんのかぁっ!?」 修造の説教は聞いてない。 今は―――俺は破壊神と会話してるんだ。 そうか………俺は………。 俺は生き残ることを一番に考えるべき………。 破壊神として………参加者もゲームもすべてを破壊しなければならない? その為に我に身体をかせ………? 「………ちっ、今回だけは許しておくけどなっ!! 絶対にこんな態度とるなよっ!?」 「ウルサイ………」 「あっ………?」 トーンの低い声が響いたかと思うと………。 その瞬間に修造の身体は遠くへとぶっ飛んでいた。 近くにいた魔理沙も異変に気付き、言葉をかける。 ………が、味方でも破壊しなければならない。 そういう気持ちに変化したスパークに魔理沙はどうでもいい。 ただ破壊するのみの存在。 「こ、コイツはヤバイんだZE………逃げよう!」 魔理沙は勝ち目無しと判断し、どっち方面でもいいから逃げた。 逃げて逃げて………そしてその先に何があったか? 後ろを見る余裕もなかった。 ただ、逃げることしか魔理沙は出来ないままだった。 「プ、プリュリュ!?な、なんなんでしゅかぁ!?」 今行こうとしてる所から極太レーザーが真上に出ていた。 その光景をつかさも澪もしっかり目にしていた。 澪は顔を青ざめ、つかさは黙ってみていた。 そしてプリンは声をあげるほど驚いていた。 あのレーザーが一体なんなのか? 絶対にわからないが―――。 でも、近付きがたいことになっていた。 「行こう。お姉ちゃんがあっちにいるかもしれない!」 つかさはそれでも行こうと言っていた。 その顔は強張っていたが、プリンと澪はそれを認めた。 澪は強制的に認めさせられた感じだが、三人は再び足を動かし始めた。 ―――が、足を動かすと同時に。 「ちょっと待ってもらおうか」 後ろから聞き覚え有りの声が聞こえた。 振り返ると、赤い帽子を被り青いオーバーオール。 髭の生えた男がいた。 彼こそが任天堂でおなじみのキャラクター マリオである。 さらに一人の青年に青い妖精がいる。 青年を除く二人の顔は戦う気が入った顔だった。 「ちょっ、ちょっと待つでしゅよ!プリン達、何かした!?」 「ごまかしても無駄だぜ?俺達はしっかり見た。 コンビニ内は最悪の状態となっていた。 そしてお前達だけ生きている。つまり、お前達はグルだった。そういうことなんだろ? ………ところでお前誰?」 この時点で、マリオ達が勘違いしてることに気がつく三人であった。 誤解されたら解かないとならない。 このままじゃ殺されるかもしれない。 ………というか、萌えもんになったプリンには気付いていない。 わかってもらう為にプリンはパッチを外し姿を元に戻した。 そのことにより、マリオ達はこれがプリンということを理解した。 「お前がプリンだったのか。まぁ、いいか。 それより、お前達はグルだろ?もう一回きくけどさ」 「ち、違うでしゅよ!狩野英考って人が襲ってきたんでしゅって! 私達は襲われたんでしゅ!実際、プリンの足は怪我したでしゅよ!」 そう言い、プリンは怪我した方の足を前に出す。 それを見せればきっと分かってくれると思った。 ―――だが、人生は甘くないものなのだ。 「それはお前達が襲った際に反撃されただけじゃないのか?」 「だから違うでしゅっ!!」 「もー!一体何を話してるかわかんないけど、こいつら悪いってことでしょ? あたいにまかせて!すぐにやっつけてあげる!」 最悪の事態へと運びつつある。 プリンはそれでも分かってと言わばかりにマリオに向かって言葉を言う。 だがやはり聞く耳も持ってくれずであった。 そしてチルノが弾幕を放って来た頃にはプリンは後ろを振り返り逃げようとした。 ………だが、振り返ってもそのまま足が前に出ることはなかった。 何故か? 動かないのだ。 足が凍って動けないのだ。 「とりあえず一匹か。ナイスだチルノ。後は任せろよ」 止めを決めにマリオは炎を………ファイアーボールを放った。 動けず足が凍った状態のプリンは逃げることも出来ずにそのまま炎の中で苦しみながら、 そのまま数分間燃えていた。 ………そして、炎が消えようとしてる時にはもう黒くなったプリンの姿があった。 凍っていた足は解けているも、動く様子はなかった。 当然だ。既にプリンは死んだ。 殺されてしまったのだから――――― そしてマリオ達は既に逃げていった残り二人を追いに行った。 誤解に気付かず行動する二人は正義でもなんでもなかった。 ただの殺し合いをする参加者の一人となっていた。 スタンスは対主催でも、危険な奴はかまわず殺す心は反対に出て、 誤解した彼等を危険人物へと変化させていた。 「お、いた」 また人影を発見し、二つの影をさっきの二人と思って近付いた。 ………だが、それは違っていた。 既に戦闘している様子だったが………。 一方的に戦いは進んでいた。 「ちっ、この俺は負けん!」 最強の武人、呂布の姿だった。 彼は破壊神の名を持ったスパークに今………。 破壊されようとしていた。 実際に、呂布の左腕が既になくなっており、 地に落ちてる訳でもなく砕かれたと思われる。 その光景は見てるだけで恐ろしい物であった。 「無駄ダ………我ニサカライシモノハ………破壊サレル」 そして、呂布は次の瞬間に腹を殴られており―――。 腹は破壊されていた。 声もあげることなく………呂布は破壊された。 次は誰の番か? ………俺等の番だ。 「サア………破壊サレヨウカ?」 F-6 スパーク@ゲーム実況者 状態:健康 破壊神モード 装備:なし 道具:支給品一式 コピーのもとデラックス(プラズマ)@星のカービィ 毒キノコ×2@スーパーマリオブラザーズ トゥードルズ@ディズニー系 1、スベテヲ破壊スル ※毒キノコを1個消費しました。 ※修造やヨッシーと情報交換しました。 ※呂布は危険人物と伝えられ、外見も伝えられました。 ※破壊神状態の時は無差別に人を破壊します。 F-6 チルノ@東方project 状態:健康 羽を負傷 装備:なし 道具:基本支給品 はさみ@涼宮ハルヒの憂鬱 ハイポーション@ハイポーションをつくってみた ラジカセ@けいおん! 1、さいきょーのあたいの部下探し!そして皆でしゅさいをたおす→さいきょーのチルノ軍団 2、天才のあたいは絶対生き残るんだから! 3、リョホーセンをいつか部下にする 4、アタイの部下(諸葛亮)が凄く心配で見つけたい 5、マリオ(子分)に着いていく。 6、逃げ………ようよ。 ※羽を撃たれて、飛べません ※第一放送を聞き逃しました ※地図が読めません ※第二放送を聞きましたが、内容について全然わかってません。 F-6 マリオ@スーパーマリオシリーズ 状態:健康 悲しみ 気合入 ファイアーマリオ状態 装備:なし 道具:支給品一式×2 ファイアーフラワー×4@スーパーマリオシリーズ ポンプ@スーパーマリオサンシャイン ドラムのばち@けいおん! ハム太郎@とっとこハム太郎 ゲキニガスプレー@ピクミン2 マメキノコ@NEWマリ 1、クッパをぶったおす! 2、ルイージ達を探す 3、そまを命懸けで守る。 4、キノピオ………あの世でも幸せにな………。 5、ピーチ姫を守れなかった分 頑張ってみせる 6、そまを休憩させよう!ホテルに行くしかねえ。 7、ああ………逃げよう………。 ※つかさ・澪・プリンはグルで、殺し合いに乗ってると考えています。 F-6 sonomamario(そま)@ゲーム実況者(鬼畜縛り実況) 状態:肩の下あたりに穴 気絶 満腹 装備:なし 道具:支給品一式 Wiiリモコン@Wii 肉まん@三国無双シリーズ 0.…………… 1、この鬼畜縛りをクリアする! 2、狩野英考は危険だ ※狩野英考を危険人物と認識しました ※sonomamarioの支給品 チコを犠牲に命が救われました ※第二回放送を聞き逃しました。 いっけん、死んだように見える。 ………だが、実際にはまだ生きてるのだ。 最強の武人は簡単には倒すことは出来ない。 腹の近くにあった鎧が破壊されただけで、実際には 身体の腹部分は攻撃を受けてない状態だったのだ。 呂布の死はまだこないのだ。 ―――そして一方、焼きプリンとなっている死体。 ………と見えて実は生きていた色違いプリン(黒)もまた気絶中。 まだ死ぬ訳ではないってことである。 プリンは自分がもう死んだと思いながら眠っていたのだった………。 と、二名の者が死んだと主催者以外の目撃者が思った。 実際ではそうでなく再び出会う時―――幽霊と思うのでは? 既に死んだはずの人が出たら絶対にそう思うであろう。 だが、死んでないから霊ではないってことだ。 足を見ればわかります。 ………と、二人の………いや、一人と一匹は次の戦いまでのしばしの気絶。 という名の休憩をするのであった。 そして、スパークにぶっ飛ばされた修造もまた生きていた。 たった一発によって骨を砕く威力があった。 これには修造も恐怖を覚えた。 ………だが、スパークを倒せないという気持ちは1%もなかった。 頑張れ頑張れ出来る出来る出来ると脳内再生されるのだ。 自分の頭の中で自分の声が響く。 自分に励まされ、よし!と勇気と自信をつけさせる。 吹っ飛び、距離がスパークから遠くなった修造は再び立ち上がり―――。 そしてスパークの元へと走って行った。 考えはひとつだった。 スパークを倒すことだけを考えて走るだけだ。 E-7 プリン@ポケットモンスター 状態:右足を軽傷 萌えもん化 気絶中 全身真っ黒焦げ 全身火傷 装備:クルガナイフ 道具:基本支給品×2 モヤッとボール@現実 テトリスの縦棒@テトリス シャカシャカチキン×5@マクドナルド 萌えもんパッチ@萌えもん ボムチュウ×10@ゼルダの伝説 タケコプター@ドラえもん 0、……………。 1、いつものマイク探すでしゅ! 2、皆の探してる物を一緒に探す 3、ブンブンしゃん………。 4、一体なんなのでしゅか!? ※澪からブンブンのデイバッグをもらいました。 ※萌えもんパッチをつけると萌えもんになります。 ※既に自分は死んだと思ってます。 F-6 呂布@三国無双 状態:身体に軽い傷 腹部分の鎧破壊 気絶中 装備:M16A2 0/35(予備弾70/70)(備考:威力 中 安心 めいちゅうどよし 道具:基本支給品×2 無敵キャンディー@星のカービィ アルトリコーダー@らき☆すた(現実) 使い捨てどこでもドア@ドラえもん イチローのグローブ@現実 青いハンカチ@現実 スナッチボール×10@ポケモンコロシアム 0、……………。 1、俺の武を試す 2、強い奴なら俺が倒す 弱い奴は殺すか見逃す 3、TDN チルノ とは次に会ったら決着つける 4、中心部には強者もいるだろう。向かうぞ ※カズヤ・蒼紫のデイバッグを回収しました ※動物は基本殺さない思考のようです。邪魔者や強者や主催者は勝負します。 ※腹部分のみ鎧が破壊されました。 F-6 松岡修造@現実 状態:健康 熱血 疲労(大) 装備:Tシャツ@現実 道具:基本支給品 ラケット@現実(パッション) デビルスター@カービィのエアライド 1、できるできる絶対できる! 2、仲間を増やして守る!そして熱くなる! 3、殺し合いをするやつはかならずとめてやる 4、呂布を倒す為の人材を集める為に中心部に 5、スパークを倒すZO!!! ※呂布・スパークを警戒 ※リンクの名前はまだ知りません ※魔理沙やヨッシーと情報交換しました。 ※太鼓のばち@現実 は、諸葛亮に渡しました。 マリオ達に誤解された三人の内の二人。 紫色のショートヘアーの子 柊つかさと、 黒色のロングヘアーの子 秋山澪は―――。 プリンのことを思ってショックをうけていた。 つかさはプリンの死(※死んでません)に対して涙を流し、 澪は、自分がいつかああなってしまうのか?と、恐怖を感じ………。 二人共、元世界は一般とした学校生活をおくっていた。 軽音部にて演奏………それと、お茶会みたいなことをする時もあったら、 友人の家でゲームをしたりすることもあった。 その逆、自分の家に友人が来て遊んだり勉強することもあった。 平和な日常を過ごしていた。 そんな彼女等に非現実的なバトルロワイアルに対する耐性は0。 目の前で人が死ぬなど、まったく見た訳ではない。 それどころか、友人の死を急に知らされたり、または目の前で死んだり………。 もう、精神がボロボロになりそうなぐらいだった。 彼女等を信頼してくれると思っていたマリオも誤解され………。 犠牲としてプリンが死(※死んでません)に陥った。 次に殺されるのは自分かと思うと、動くことが出来ない。 ………でも、何でだろう? 危険な方向へと足を動かしてしまうのは? ふと、目の前には人間でもなんでもない二匹の生物がいた。 ………そして、その二匹の目の先には。 全身が真っ黒な悪そうで強そうな人がいた。 二匹の生物の出会いは共に同じ目的であった。 自分を追う強者から逃げていたのだ。 黄色い方は黒い男から逃げ―――。 緑色の方は最強の武人から逃げ―――。 いずれも、ヤバイ奴等であった。 そして偶然にも二人は出くわした。 「わっわぁぁぁぁぁ」 「嫌ですぅぅぅぅぅ」 二人は共にやめて!というような動作をして、 声をあげながら感情を出したり………? いや、考えが1つへと達した。 偶然にも両方共同じ思考をしていた。 殺されるぅぅぅと………。 だが、そこに沈黙が流れ………。 数秒する内に片方が声をかけて、自分達がやって来たことを話した。 つまり、情報交換である。 互いに持っていた情報は危険人物の姿。 呂布という男が危険だと緑色の方は伝え、 全身黒い男が危険だと黄色の方は伝え。 その他、今まで行動してきた人達のことを話していた。 時間も忘れて話していたが、その間に距離はつめられていた。 危険人物の魔の手がさしかかってきていた。 「見つけちゃったし、逃げずに覚悟してもらうよ?」 そして、現状へ。 互いに睨み合うところに、つかさと澪の二人が合流。 生物チームはまた危険人物ではないか?と思いパニックに。 危険人物さんは、こいつらも殺すか。後でと冷静に殺すことを決定していた。 そして美女二人チームは顔を青ざめ………。 「う………うぇっ………お姉ちゃぁぁぁん!!」 「いいい嫌だ嫌だ嫌だぁぁ!」 後ろへ振り返って走った。 生物・危険人物はその様子を見て動いた。 一人は逃がすまいと追いかけて―――。 二匹は今だ!逃げよう!とチャンスを見ていた。 ………だが、黄色い生物のピカチュウは思った。 ポケモンとして………こんなことをしていいのか? 仮にトレーナーとして見捨てる行為をしていいのだろうか? いじめの場合を考えると、見てるだけで何もしないのも悪いのだ。 つまり、目の前の危険人物と同じぐらい悪い。 いや、むしろ見捨てる方が悪いのかもしれない。 だってここではある意味危険人物が殺しにかかる方が正しい訳だから………。 そんなの………正しい行為じゃないと思った。 人を殺すなんて………そんなのダメだ! 僕が助けないと! そう決めた時には、ピカチュウは180度回転して敵の元へと走っていた。 僕の敵は人殺しをする奴!絶対に人を殺させはしない! あの女の子二人も人殺しをするような人だったとしてもいい。 命を救うことが僕に出来るなら………。 それが出来て命を散らせるなら………。 僕はトレーナーの為に戦うだけなんだ! ピカチュウは電気を溜めて溜めて………。 溜めながら走って………。 全力の力を溜めて………。 「10万ボルトぉぉぉぉぉ!!!!!」 実際10万以上かもしれないほど強力な電気を放った。 その存在に敵は気付けていなくて、ただ逃がさないことだけを考えていて―――。 決して女は自分の物とかそんな理由はなくて、勝手にどこかで変なこと言われると困るのだ。 ―――と、ピカチュウの攻撃は腹黒店員という敵に向かって一直線に襲った。 「ふ…ふぇぇぇ!??」 「聞こえない見えない聞こえない見えない―――」 その攻撃は狙った訳ではないが、少女達を驚かすには十分であった。 電撃はそのまま腹黒店員に命中しようとしていた。 当たるまでもう少し―――。 ―――――。 ―――。 ―。 。 何も聞こえない。 耳を塞ぐから。 だから何も聞こえない。 何があったかもわからない。 怖いから。 何も聞こえない。 何も見えない。 見たくないし聞きたくない! やっぱり自分は怖い物には弱い。 律………律がいない軽音部はどうなるのか? 既に紬だって知らない所で………。 信じられない。でも、本当のことだった。 ドラムとキーボードがいないだけで演奏はどれだけかわる? 律と紬がいないだけで軽音部はどれだけかわる? もし唯も梓も私も生きて帰ったとしても昔のような軽音部は既に戻らない。 そんなことわかっていた。 律と紬の代役などこの世に誰もいない。 このまま戻ったってダメだ。 ならどうすればいいのか? ………律と紬を生き返らせるんだ! それしか方法はなかった。 優勝ということ以外で生き返らせることは出来ない。 そしてその優勝の席は1つしかない。 だから………その為に唯も梓も………憂ちゃんも………。 『―――澪』 り、律!? な、なあ律!私は………私は………。 『お前だけは………お前だけは絶対に、人を殺して欲しくない!』 で、でも律………。 私だってそうやりたくない。 だけど、律………それ以外に律と紬を生き返らせる方法はあるのか!? 優勝だなんて………出来るかわからないけど………。 『お前が人殺ししてまで私は生き返りたくない。ムギだってそう思ってる。 軽音部が続けられなくなっても、澪………お前なら大丈夫だろ? 大丈夫なはずだ!だから澪………唯達を頼むぞ』 律はそれでいいのか? 馬鹿なことを考えて………。 ………でも、私がやるべきことは唯達を守り通すことなのかもしれない。 律はそう願っていた。 それでも私は………律を取り戻したい。 再び軽音部の活動が出来る日々をおくりたい。 唯達はもう迷わず行動しているのか? 皆………どうやって動いているのだろう? 私の後ろでは電撃が走っていた。 「そ………そんな………」 全力で出した電撃は命中せずに紙一重で避けられていた。 ピカチュウの耳にはゆっくり聞こえる足音。 コツコツと………音は大きくなっていく。 目の前にいる男は近づいてきて………。 すぐそこまで来ていて………。 そしてそのまま僕に向かって―――。 「ふごっ!?」 男は倒れてきた。 何かが命中して男は気絶した。 物が飛んで来た方向を見てみると………。 「だ、大丈夫でしたか!?」 ヨッシーだった。 背中にあった鉄のクラは無く、代わりに男の近くにそのクラは落ちていた。 鉄のクラを再びヨッシーは回収してからピカチュウに質問した。 「この人どうしますか………?食べましょうか?」 「え、ええっ!?食べるって………」 ヨッシーの予想外な言葉に驚きを隠せない。 そりゃそうだ。 いきなり食べましょうかと言ったのだから。 食べ物ならわかるが、人を食べるとはどういうことなのだろう? ピカチュウには理解ならなかった。 ………と、ついでにヨッシーの頭は弱く魅音の存在は既に忘れていた。 食べることに興味を持った為にどうでもいい記憶を抜いたのだ。 「ピカチュウさんでしたっけ?貴方がいらないならすべて一人で頂きますね!」 「っえ???っ!??」 ピカチュウは理解できないままにヨッシーは腹黒店員の前に立つ。 ………そしてその時にピカチュウは嫌な予感というか。 一緒にいてはいけない気を感じて―――。 「いただきまーす」 ブチブチジュルジュルガブガブギュグヂュチャ 嫌な音が響いた。 ピカチュウには刺激が強くて………。 見るだけでも無理だった。 だから逃げた。 さっきの少女達がいた方向へ………。 僕のトレーナーはどこにいるのだろう? 何もわからないまま、ただヨッシーという悪魔から逃げることを考えてピカチュウは走った。 あそこにいてはならない。 自分まで食べられてしまう! そんなの………絶対に嫌だ! G-6 ヨッシー@スーパーマリオシリーズ 状態:健康 若干背中踏まれて痛い 食事中 装備:鉄のクラ@チョコボの不思議のダンジョン 道具:基本支給品 ボス部屋のカギ@ゼルダの伝説 1、食べる食べるとにかく食べます。 ※第1放送を聞き逃しました ※修造や魔理沙と情報交換しました。 ※呂布は危険人物と伝えられ、外見も伝えられました。 ※食べ物に興味を示し他のことの記憶は大体抜けました。 例え人間でも食べる程に食べることに興味を持っています。 F-7 ピカチュウ@ポケモンシリーズ 状態:健康 人間の言葉を話せる(ほんやくコンニャク効果 永続) 後悔 恐怖 装備:なし 道具:基本支給品 サトシの帽子@ポケモン 青い甲羅@NEWマリ イワナ@現実 ほんやくコンニャク×2@ドラえもん 1、危険人物(呂布)から逃げれて安心。 2、主催者を倒して無事に帰る 3、蒼紫とカズヤの分も頑張って生きる 4、ヨッシーに食べられたくない 5、少女達(つかさ・澪)の元に行く ※腹黒店員(名前は知りません)を危険人物と認識しました。 ※ヨッシーに対して強い恐怖感を抱きました。 F-7 秋山澪@けいおん! 状態:健康 装備:ブレザー@けいおん! 道具:基本支給品 粉バナナ@DEATH NOTE サッカーボール@スーパーマリオストライカーズ 唯のギター@けいおん! 緑茶×5 ライター×3 パン系の食品20個 1、シブタク……… 2、律達は心の中にいる。一人なんかじゃない。 3、律と紬を生き返らせる 4、唯達を守りたい。 ※鬱状態から回復? ※ブンブンのデイバッグを回収して、プリンに渡しました。 ※ピカチュウとヨッシーと腹黒店員は姿だけ確認しました。 ※マリオ達が誤解してると思っています F-7 柊つかさ@らき☆すた 状態:健康 悲しみ(治まり気味) 装備:ギロロ伍長の銃@ケロロ軍曹 道具:基本支給品 グルグル@バルーンファイト? 1、皆の探してる物を一緒に探す 2、お姉ちゃんとこなちゃんを探す 3、澪ちゃんを元気にしたい。元気になったら仲良くなる。 4、こなちゃん何で……………。 ※鬱状態フラグが立っています。 ※ピカチュウとヨッシーと腹黒店員は姿だけ確認しました。 ※マリオ達が誤解してると思っています sm105 Center is very Danger --Lv 1-- イーロン sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- 古手梨花 sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- 柊かがみ sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- 柊つかさ sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- 秋山澪 sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- プリン sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- マリオ sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- sonomamario sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- チルノ sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- 諸葛亮 sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- 呂布 sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- 松岡修造 sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- ルカリオ sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- リンク sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- 園崎魅音 sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- ヨッシー sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- スパーク sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- 霧雨魔理沙 sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- 腹黒店員 sm105 Center is very Danger --Lv 3-- sm105 Center is very Danger --Lv 1-- ピカチュウ sm105 Center is very Danger --Lv 3--
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2022/03/10 1試合目 ※近アモ Is視点切り抜き:https //d.kuku.lu/ahrj7njx4 Is視点アーカイブ(14 26~):https //youtu.be/9b3xUVAwCXM?t=866 【試合終了時内訳】 インポスター陣営 シリアルキラー:とっしん マッドメディック:ハッチャン 第3陣営 ジャッカル:ポン酢野郎 サイドキック→ジャッカル:スナパイ(元・イビルゲッサー) クルーメイト陣営 シェリフ:瀬戸あさひ ナイスゲッサー:Is 〇1会議目 とっしんがボタン、番長死亡表示 とっしんが会議ボタンを鳴らし「死亡 ばんちょう」と表示されるとIsのマウスカーソルが左斜め下方面へ行き消失する(消失した後クリック音らしき音が何度も鳴る) 投票終了まで残り82秒の時に画面中央下からマウスカーソルが出現、残り81秒の時にとっしんの役職推測画面を開き マウスカーソルでとっしんの役職をシリアルキラーとイビルゲッサーで迷っているような動きをするがキャンセルしてとっしんに投票する 〇3会議目 投票終了まで残り60秒、52秒、35秒、18秒の時ポン酢野郎の役職推測画面を開いてはキャンセルを繰り返す この会議中に4回ポン酢野郎の役職推測画面を開いた 〇4会議目 投票終了まで残り135秒、121秒、116秒の時ポン酢野郎の役職推測画面を開いてはキャンセルを繰り返す 残り98秒の時ポン酢野郎の役職推測画面を開いたまま Is「すいませんじゃあポンちゃん蹴りまーす」と宣言するが何の役職予想かは言わずにポン酢野郎をジャッカルで撃とうとするが何も起こらない この後何度もポン酢野郎をジャッカル予想で撃とうとするが何も起こらないを繰り返す 投票終了まで残り47秒の時Isのマウスカーソルが投票スキップのボタンの上で消失し残り35秒の時に画面下から出現 Is「あれ?ジャッカルのボタン50回ぐらい押してるのに死んでくんない何で?」 なかのっち「あー!メディックされてるわ!」 Is「そういうことか」 ジャッカルで撃つのを諦めてポン酢野郎に投票 ポン酢野郎追放 〇5会議目 会議が始まった1秒後にハッチャンの役職推測画面を開き、クルーメイトのボタンの上で止まるが×ボタンへ行く 投票終了まで残り164秒の時、役職推測画面を開いたままマウスカーソルが動き出し消失 残り152秒の時にクリック音と同時に画面下にマウスカーソルが出現し開いていたハッチャンの役職推測画面を閉じる Isは投票スキップするが、ハッチャンに3票入り追放される 〇7会議目 会議が始まった1秒後にスナパイの役職推測画面を開く Is「え?サイドキックってジャッカルになります?」 ましゃかり「なりますねー」 Is「じゃあ撃ちまーす」 スナパイをジャッカルで撃って試合終了 2022/03/10 2試合目 ※近アモ 会議中に相方のイビルゲッサーが死んだタイミングでマウスカーソルが消える 2試合目(37 40~の試合Is視点アーカイブ:https //youtu.be/9b3xUVAwCXM?t=2260) インポスター:Is(シリアルキラー)、なかのっち(イビルゲッサー) 2会議目 瀬戸あさひの死体をハッチャンが発見しレポート 「のっちさん、ちょっと説明してください」とハッチャンが喋っている間に相方のなかのっち(イビルゲッサー)が死亡 なかのっちが死んだ直後にIsのマウスカーソルが動き出し、投票終了まで残り172秒の時に画面下でマウスカーソルが消失する (1秒後の投票終了残り171秒のタイミングでマウスクリック音が鳴っている) 投票終了残り165秒の時にクリック音と同時に画面下でマウスカーソルが現れ 投票終了残り141秒の時に投票スキップボタンの上にあるマウスカーソルが下へ行きまた消失する(139秒の時にクリック音が鳴る) そして128秒の時に先ほどと同様にクリック音と同時に画面下でマウスカーソルが出現する 2022/04/23 マウスカーソルが消える 2022/04/23 2試合目 ※近アモ Isアーカイブ(47 58~):https //youtu.be/ikwsEE_g0aA?t=2878 【試合終了時内訳】 インポスター:ちゅわん 魔女:なつめ先生 ジャッカル:はしけん 悪女:ハッチャン(本命:なかのっち) ナイスゲッサー:なかのっち シェリフ:なつぴょん、kame 全員生存で1会議目が始まりIsは投票スキップしようとするが kameに魔術のマークが付いていることを何人かが指摘、投票スキップをキャンセル(投票終了残り175秒あたり)した直後の 残り174秒の時にIsのマウスカーソルがその場で消失する(次にマウスカーソルが表示されたのは投票終了残り12秒の時)
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高田村関連 2022/05/26 2戦目 試合終了前に自配信の配信チャットでコメントを打っている&試合終了前にコメントを見ている? Isアーカイブ:https //youtu.be/LGfqGeOk0aY?t=1851 検証動画:https //d.kuku.lu/jwm5zjtk5 Isの配信チャット欄に「コメントは死んだ時か試合間に見ます!」とIs本人のコメントが固定で一番上に表示されている アーカイブのベントに入るGENを見るIsだが議論中にGENのベントを見てしまった話は一度もせず、GENの移動経路を聞き出し議論で詰めようとする するとIs視点の配信チャットで「言わんのか」とGENのベント目撃のことについてと思われるコメントが書き込まれる 次の会議で議論時間が終わりGENに投票してすぐマウスカーソルが下へ行き画面から消える 「GENが追放された」と表示されているあたりでIsからキーボードのタイピング音が鳴り 数秒後配信チャットにIsがリアルタイムで書き込んだチャットが流れる [ 検証動画 ] 2分46秒 GENに投票 2分47秒 Isのマウスカーソルが下へ行き消える 2分54秒~ キーボードのタイピング音 (試合終了前) 3分02秒 配信チャット いずちゃんねる「次からは必ず言いますので今回はご了承を!」(「言わんのか」コメントへの返し?) 3分30秒~ キーボードのタイピング音 (試合終了後) 3分40秒 配信チャット いずちゃんねる「言った方が良い理由も把握してますのでご心配なく」 ちなみに試合終了後もGENのベントを見た話は一度もしなかった 2021/12/28 5戦目 人外疑われたIs(クルー)が自分を斬ってくれとシェリフの公式キルを提案するがシェリフから逃げ、遺言で白位置に入っていた黒を含めた2黒を当てる Isアーカイブ:https //youtu.be/pgtlogt3B14?t=6624(1 50 24~) インポスター:中野あるま、飴猫 マッドメイト:はたさこ シェリフ:さかな マッドメイトと疑われ続けるIsは自分にシェリフで公式キルしてくれと提案するが シェリフのさかなから逃げて会議ボタンを押しにミーティングルームに向かう しかしIsは既にボタン消費していた為押せずにミーティングの梯子を降りてさかなと合流しIsの前でさかな自爆 会議に入り公式キルから逃げた理由を「シェリフを失うことが痛いなと思った」「自分でボタンを押して僕単吊りで止めてくださいと言うつもりでした」と話すが 自分で提案しておいてシェリフ公式キルから逃げるクルーはいないと人外置きされてしまう 遺言で(複数のクルーから白弾きされていた)飴猫or中野あるまが容疑者筆頭と黒2人を当てている
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trust is bright [二律背反を持つ人のお話。] ロックブレイクで作られた急ごしらえの防空壕は、すぐに作られたとは思えないほどの出来であった。 土の壁はざらざらとはしているが、真っ平らで普通の壁のように思わせ、いかにキールの術の実力が高いかを窺わせる。 惜しむらくは多少音が反響することだが、人は動く以上必ず音を伴うのだ、避けられない問題なのだからこの際関係ないだろう。 差し込む、朝方の柔らかい微光が今は眩しい。空の青が尚も輝かしい。 手で遮ろうにも、思ったとおりに手は動いてくれない。それでも、何とか左手で遮った。 甲に填められた宝石も空と同じように青く、煌いた。太陽と空の共有。 ただ青と相反する赤だけが、少しだけ仲間外れだった。 「ロイド! 大丈夫か!?」 もう1つ、仲間外れな声。 翼散れども地を翔る正義の成年。やや明るめの茶髪に、水色のバンダナがよく目立つ。 服装はどこかの義勇兵のような…まあ一般的な冒険者としては普通の格好をしている。 それもその筈、彼は最強のレンズハンター集団(自称)、漆黒の翼のリーダーなのである。(それなのに普通の格好とはこれいかに) 最早これ以上の説明も必要ない、そう、グリッドだ。 心配げな音を含む、どことなく子供じみたような声に、こいつ何歳だよどう見ても俺より年上だろ、と少しばかりの苦笑を浮かべた。 「そんなすぐ治る訳ないっつーの!」 名前を呼ばれているので誰かは承知の上だとは思われるが、返事をしたのは鳶色のつんつんオールバック、ロイドだ。 現在、彼は防空壕の床に寝かせられており、地上から覗くグリッドの姿は黒い影に覆われている。 それでも分かるのは、まあ仲間だからと言えば当たり前だが、特徴的な喋り方からだろう。 何でこうも自信満々な口調で喋ることができるのだろうか。 ちなみにグリッドはただ今見張り中だ。 「団員を心配するのは、リーダーの務めだからな!」 そうグリッドは意気揚々として言うが、気疲れしないのだろうかとロイドは思う。 大丈夫かという声が、これが初めてではないからだ。もう3回目くらいだろうか。しかも大して間隔は空いていない。 確かにキールのナースのお陰で少し楽になった気もするが、所詮気だけだろう。完治までは程遠い。 何かしていなくては気が済まない。落ち着かない。 日常の行為をしなければ、不安を思い出してしまいそうだ。 しかし今できることは、ただこうして地面に寝そべることだけ。包帯を見るたびに無力さに苛まれる。 無力感。 …あの時のコレットの声。ひょっとして、あれはミトスから助け出して欲しいという悲痛な願いだったのではないだろうか? 放送で名前は呼ばれなかったが、ミトスの下にいる以上、心配でたまらない。 グリッドの話やキールの推察を聞く限り、リアラという人を殺したのは、限りなくミトスの可能性が高いのだ。 カイルやスタンにも嘘を吹き込んでいたきらいもある。 不安は、不安を増幅させる。疑念は更なる闇しか呼ばない。 今からでも遅くはない。待ってろコレット。ロイドはゆっくりと、しかし急ぎがちに体を起こした。 が。 「こら、動くな! 傷が開くだろう!」 いつの間にやら防空壕に入ってきたグリッドが、起き上がろうとするロイドを制する。 歯を食いしばりながら、ロイドはきっ、とグリッドを見返す。 「コレットはミトスの所にいるんだろ? 俺は放っておけない!」 「だがお前は動ける程に治っていないだろう!? そんな辛そうなのを耐えてまで動くのか。 とりあえず今はじっとしておけ。もしミトスに会う前にシャーリィやクレスに会ったら、お前は戦えるのか?」 珍しくグリッドにしてはまともな意見だった。 口がへの字に締まる。返す言葉が見つからない。 情けないが実に正論だ。こんな死に掛けの傷で戦いに行く方が馬鹿げている。誰にも勝てない。 言葉の代わりに、沈痛そうに俯くロイド。 「…命を賭けてとか、そういうのは絶対に許さん」 グリッドは鼻息を荒く、真剣に、しかしどこか悲しげに言う。 心なしか息が震えているような感がするのは気のせいではないだろう。 「仲間だからかよ?」 「それもあるが、…そうしてまで助けてくれようとした奴がいたのだ。それこそもう、ボロボロになるまでな。 だが、俺は結果的にカトリーヌを死なせてしまい、プリムラを人殺しとさせてしまった。 命を賭けてまで守ってくれたのに…俺は」 その言葉にロイドははっとする。 「もしかして…ユアンのことか?」 先程聞いた、シャーリィと遭遇した時の話。 D5で襲撃されて、グリッドは2人の仲間、ユアンとカトリーヌを失ったと言っていた。 詳しくは言っていなかった。しかし、もしどちらかがグリッド達をシャーリィから守ろうとしたのなら――。 今のグリッドの発言に、ユアンの名前は出てきていない。 彼は何も答えない。ただ、歯を食い縛って、双眼の潤みを見せまいと瞼を伏せている。 それは黙認ともとれた。 「…だから俺は、あいつに顔向けが出来なくなるようなことはしたくないのだ。あいつと同じ様には、もうさせたくない。 その為に、俺はリーダーとして団員達を守らなくてはならないのだ」 グリッドらしからぬ、真摯な言葉。それは確かに漆黒の翼の長たる男のものだった。 何故ここまで仲間思いなのだろう? そうロイドは考える。 リーダーとしての責任感か、何かを守りたいという正義感か、仲間を失うことへの恐怖か。 答えは1番最後。仲間を求める寂しさ。しかしロイドはそれを考えても、本当にそれだとは気付かず。 ただ、グリッドの真っすぐな思いは、しかと伝わっていた。それを無碍にすることはできまい。 「…分かった。傷を治すのに専念するよ」 今は、コレットの無事を信じよう。それしか手はない。 こんなゲームで信じることはとても難しいけど、だからこそ、信じたい。 うんうんと満足げにグリッドは頷いた。そしてロイドはおもむろにグリッドに尋ねる。 「なぁ、ユアンは…どうだった?」 「どうって、どうだ」 「どうだよ。何て言うかなぁ、あいつが…お前に従ってるのが想像付かないんだよな」 「作戦を積極的に出してくれたり、1人で敵を食い止めてくれたり、素晴らしい団員だったぞ」 「頼りっぱなしじゃねぇか」 ぐ、とグリッド。 「…確かに、俺達はいつもユアンに助けられてばかりだった。戦う力のない俺達をどうして見捨てなかったのか不思議だ」 「見捨ててれば死なずに済んだのに、とか?」 図星だろう。再び流れ始めた沈黙が、それを示している。 ロイドは所在なさげに髪を弄くる。 「ほかの2人はどうなんだよ。お前はともかく、生きたいって思ってたかもしれないじゃんか。 というか悪ぃけど、あいつは負傷して1人で逃走するなんてこと、あいつのプライドが許さねえと思う。 何が何でも戦ってただろうな。 …いや、そんなことより、根本的にお前らのことを守りたかったんじゃないか? ほら、何だかんだで、あいつ組織のリーダーだし」 張り詰めていたものが一気にぷつりと途切れたのか、グリッドの目からぼろぼろと涙がこぼれ出し、嗚咽が混じり始める。 小刻みに体は震え、鼻をすする音がいやに響く。 大粒の涙は地に落ちて、小さな染みを浮かび上がらせる。1つ、また1つ。 「な、何泣いてんだよ! 鼻水垂れてるっつーの!」 ロイドはまるで自分が泣かせたような、いじめっ子になったようなバツの悪い気分になり、慌ててグリッドをなだめる。 それでもグリッドの涙は止まらない。 人が次々と倒れていく不条理なこのゲームは、一般人のグリッドには特に異常なのだ。 故に彼は一般人らしい、強さと弱さを持っている。 それは、人の死に素直に泣けること。死の悲しみに打ちひしがれ、優しさから悲しみに暮れられること。 泣かない強さと、泣く強さは同意義である。その根底にあるのは、相手への慈しみ。 そしてどうやら、彼は強さの方が少しばかり上回っているらしい。 「俺は! 絶対に生きてみせるぞ! お前の死を無駄にするものか!」 高々と上げられた宣誓は響く。洞内に、そして空に。 [真と偽に悩む人のお話。] 生きたいのに、生きることが出来なかった人達。 40人の内どれだけが該当するかは分からないが、恐らくほとんどだろう。 そして彼は、間違いなくそれに当たる2人を殺した。 青がかった銀髪が風に揺れる。1本1本ほどかれた前髪の合間から、自責の瞳が見える。 その碧眼もまた、風に揺れる金髪を見ていた。 「俺は…あんたの妻となる人を殺してしまった。 彼女のために償おうと…でも、何もできずにいた。その時、あんたやカイルの話を聞いて、俺は会って謝ろうと思っていた。 …ただ、謝りたかった」 手を組まれた赤いグローブ。何を祈っているのだろうか。 優しく伏せられた瞳。その目は何を見ているのだろうか。 少なくとも、今目の前にいる青年、ヴェイグ・リュングベルの存在は認識していないだろう。 「すまない…もう、遅いかもしれないが…すまない…。 許してもらおうなんて思っていない…恨んでもいい…だが…今の俺には、謝ることしかできない…」 安らかな死顔が全て許してくれているように思うのは傲慢だろうか。 そもそも死人に口なし、何も語らないただのモノに謝ること自体がおかしいのだ。 償う者がもっとも恐れること、罵られることを決してされはしないのだから。 要するに、謝った気分、少しでも償えた気分になれる自己満足だ。 まあ、魂などというスピリチュアルな概念があるとすれば彼の懺悔も届いているかもしれないが、 少なくとも現実的な彼はそんなのを信じるタイプではないだろう。 「…まだ、償いは足りていない。終わりはしない。俺はまだカイルにも会えていない。 もし許してくれるのなら…見守っていてほしいと思う」 目を閉じ、まだ終わりじゃないと言い聞かす。 ルーティへの償いはおろか、ジェイへの償いもしていないのだ。これで終わりだと、誰がそんな甘ったれたことを言えるだろうか。 だが、未だ見えない償いの形。自分はどうすればいいのか。これでは、偽善だ。 「ヴェイグ、こんな所にいたのか」 彼は唐突に声がした方へと振り向く。歩み寄る影は、キールと彼に連き添うメルディ。彼女の肩に乗るクィッキー。 2人とも改めてE2城の地下を見てくると言っていたが、終わったのだろうか。 キールの手にはクレーメルケイジが飾りのように取り付けられた、大いなる力を秘めた聖なる杖、BCロッドが握られている。 声色はやや非難の色。理由はすぐに分かる。 本来なら自分も治療を受けなければいけない立場なのだ。ただ氷で止血しているだけの簡易的な措置しか行っていないのである。 しかし分かってはいても、ヴェイグは何も言わず、ただ申し訳なさげに俯いていた。 別に治療を拒む子供じみた行為をしている訳ではない。今まで会えなかったスタンを一目見ておきたかった。 それともう1つ、「拒絶」からだった。 感情はフォルスの暴走により生まれるのではない。その感情が頂点まで昂ぶったからこそ、暴走するのだ。 つまり、拒絶は普段のヴェイグから生まれた感情。暴走が収まった後も、いびつな形で残っている。 いくら許してもらえたとはいえ、どこか自分を許すことができない自分がいるのも確かだった。 ロイドやグリッドを見る度、それを思い出す。それなら離れていたいと思うのは当然の論理だ。 ただ、それを口に出して言うことは今後ないのだろう、と彼は思う。 そして喧嘩した相手と顔を合わせたくないなんて、それこそ子供じみた行動だとも。 「謝っていたのか?」 何も言わないのに痺れを切らしたのか、先にキールが口を開く。やや、演技がかった口調で。 謝るなんてことを言っている時点で、どこか影から眺めていたのは見え見えだ。残念ながら。 ヴェイグはその点には触れず、ただ無言で頷く。 彼の経歴から考えて謝る理由はただ1つ、殺した者に何らかの関係があったのだろう。 きっとキールはそうとでも考えているに違いない。言葉に頭は回らなくとも推察には頭が回るようだ。 というよりは、あの言葉もわざとだろう。彼は頭がいいのだから。 ジェイが書いていたメモと、預かっていたダオスの荷物は、既にキールに託してある。 1度キールはメモを見ているが、ほかに書かれたフォルスの記述までは見ていないだろう、と思ってだった。 ダオスの荷物は…何のことはない、ジェイに託したものなのだから、 彼がいない今、似たようなタイプであるキールに渡した方がいいと思ったからだ。 何か用途を見出すかもしれない。 (もっとも、ダオスが荷物を託したのは頭脳などそういう点ではないのだが、彼はあずかり知らない) とまあ、話は外れたが、とにかく彼はこの中では1番の頭脳の持ち主なのだ。 「別に僕は責めはしないよ。…仕方ないことかもしれないんだ。誰かを殺さなきゃ、生き残れない」 彼の回答にヴェイグは面食らう。 発言がやけに飛躍していることではなく、ここまで割り切っているとは思っていなかったからだ。 マーダーを殲滅すると言ってはいたが、ここまで確固とした答えを持っていたとは。 甘さの入り込んでいない、何も交じり合っていない、水平を保った視線。 恐らくキールは何らかの答えを見つけているのだろう。それを羨ましいとヴェイグは思った。羨ましい? 「…この世界では、何が正義で何が悪なんだ? どうすることが正しい?」 何故こんなことを聞いたのか、自分でも分からないほどその問いは輪郭が曖昧で。 「率直に言えば、ここには正義も悪もないよ。無法状態ってやつさ」 そして相手のぼやけたその輪郭を少しでも明確にしようと、しかし当人にそんな考えは更々なく、キールは答える。 「例えば、今いるマーダー達。あいつらがもし単純に人殺しに快楽を覚えて殺しているのなら、悪と言っても間違いじゃあない」 彼が言っているのはクレスのことだろう。 「というよりは、殺人自体、悪だろうさ。 だが…生きるために殺し合うというこの世界では、単純に殺人イコール悪とは言い切れない。 大切な人が殺されて、ミクトランの言葉に乗って蘇生させようとしているとしたら、見方も少しは変わってくるだろう?」 「そんなもの、自己中心的な…」 そう言ってから口をつぐむ。それなら自分も十分、自己中心的だ。 待っている人達、クレアの下へ帰るための凶行を実行した自分は、嘘ではない。確かに自分の手は血で塗れている。 あの時、確かに自分は正しいと思ったのだ。 「正義と悪ってのは、客観的な物差しに見えて、実はすごく主観的なものなんだ。 そもそも、自分を悪だと自覚してる人はめったにいないよ。 自分は常に正しいことを、正義を全うしていると思っていて、それに歯向かうものは悪だ。 …だからこう言うのも何だが、元の世界にだって、正義と悪の明確な区分はないと思うな。ただそこに倫理的なものがあるだけで。 さっき述べた例は他にもあるさ。全員を殺して全員の復活を願うとか、 …ひょっとして元いた世界が危機に瀕していた奴もいるかもしれない。 それらが全て善とも、悪とも言い切れるか?」 キールは自らの理論、ここでは正しくは思考か、それに付け入る隙も与えず一気に語る。 「なら…」 ヴェイグはキールの傍らにいる少女を見やる。何の気持ちもない、無機質な表情。 そこに彼は悠久の紫電を放とうとした青年の影を見出す。あの時あいつも、こんな顔をしていた。 「ティトレイは、悪じゃないのか? 今人を殺そうとしているあいつは、ここでは悪じゃないのか?」 何か1つの答えを求めるヴェイグの瞳は、やけに切羽詰り、悲哀を秘めていた。 低音は1オクターブ上がっている。 「殺人という事象を単純に許せないものとするなら、ティトレイも悪だろうさ。そしてお前も悪で、僕も悪に成りうる。 だが、その根本にあるもの…目的や考えによっては、完全に悪だと、間違っていると言い切ることは不可能かもしれない。 ここでは生きたいから殺すという気持ちさえ、罰することはできない。殺すことが生きる手段で、誰だって生きたいんだ。 …もっとも、デミテルの呪術の影響下にあるのなら、ただの命令で殺しているだけだろう。 それを正義と言うことは、僕にはできない」 「あれは…」 何故か、ティトレイのあの矢を放った時の瞳を思い出した。 確かに笑っていなかった。デミテルの言うように、感情はなかった。だが、あの瞳の光は嘘ではない。 あの光が、キールのいう目的に繋がるのだとしたら、あれは。 「…あいつの意志だ。呪術なんかに操られていない」 庇うことに何の意味があるのだろう。 結局は、親友が悪だと認めたくない…拒絶からなのだろうか。 そして認めてもらいたくないから、誰にも聞こえない程の小声で言ったのだろうか。 意志? それじゃあ、あいつは、 「結局はそれぞれさ。いつも何かを恐れ、それを間違いだと言って常に修正していれば、 今度はただ付和雷同してるだけだと思われて終わりだ。 …さて、お喋りはそろそろ終わりにしよう。大事なものを見つけたんだ」 キールは髪を掻きあげる。弁論を終えた学士の様相だった。 「…分かった。でも、もう少しだけいさせてくれ。終わったらすぐ行く」 それにヴェイグは小さく頷いた。 キールは短く返事をし、メルディを促すと、防空壕の方へと戻っていった。 それを見届けたヴェイグは、再びスタンの方へと向いた。相も変わらず朗笑を浮かべている。 この笑顔を見る度、死ぬことは本当に苦しいのだろうかと、錯覚する。 『気持ちは、誰にも罰することは出来ない』 あの時ロイドに言われた言葉。 それは、自分に限らずともティトレイにも言えるのではないだろうか? あいつが何を望み、何を求めて動いているかは分からない。だがそれは、ティトレイの純粋な思いであり、咎めることなどできない。 この世界に真も偽もないのは、それは気持ちが厭というほどに露出しているからだ。 元の世界なら、自らの気持ちを封殺して動いている者もいるかもしれない。 だが、この世界では何かのために、皆が気持ちに…心に従って動いている。各々の気持ちがぶつかって、戦いが起こる。 そこには、正義も悪もない。云わば、双方が正義であり、双方が悪だ。 真も偽もない。それなら、ティトレイが見たものを見ることだって、間違いでは… 「…?」 何故、俺はこんなことを考えている。 あいつは悪でないにしても、今は俺達とは対極の位置にいる、敵なんだ。 俺が考えているのは、ティトレイに同調することじゃなく、負の感情を取り除いて、呼び覚ますことだ。 突如現れたロジックを、ヴェイグは不思議に思いながらも取り払った。 そして改めてスタンを見やる。 「ルーティが死んだ時、あんたは怒ったのか? 悲しんだのか?」 もちろん、彼は笑ってるだけだ。 [真と偽に悩む人のお話。-Another] 頭では分かっている。 相手にだって事情、何か目的があってこのゲームに乗っていることを。 それを単純に悪だと言い切るなどできないことを。 だが、リッドの命を奪った奴を、メルディの心を奪っていった奴を、何故擁護しなくちゃならない? ネレイドは悪だ。 ただ自分の世界を取り戻すために、エターニアをバテンカイトスに還そうとした邪神。シゼルを操っていた諸悪の根源。 『ひょっとして元いた世界が危機に瀕していた奴もいるかもしれない』 同じかもしれない。 バテンカイトス、自分の世界を取り戻したかっただけだ。じゃあ、ネレイドは悪じゃないとでも? 嘘だ。あいつが正しいかもしれないなんて、認められるはずがない。だってあいつは、リッドやメルディを奪ったんだ。 もともと自分は融通の利かない頑固な奴なんだと言い聞かせる。そして論理を重んじる性格だ。 解がない問題など、大嫌いだ。別に問題の途中で解が分からないのはいい。だが白と黒は許しても、灰色は認めない。 じゃあ何であんなことを言ったのか? それは、この世界の「客観的に見た真実」だからだ。 認めることが主観なら、認めないことも主観。 曖昧すぎる、白と黒のボーダーライン。しかし、やはり彼は灰色の境界線上に乗ることを拒む。 頭がもやもやする。こんな時に考えたってロクな答えは出ないのが条理だ。 憂さ晴らしにでも荷物を漁ってみる。 「? これは…」 ヴェイグから預かったダオスの荷物を確かめていると、紐で留められた…手紙だろうか? 何枚か束ねられた紙が出てきた。 目に留まったのは、紙の至るところに付着した血。 結われた留め紐もどことなく弱々しいことから、かなりの怪我を負っている時に書かれた物だと、想像は容易につく。 キールはゆっくりと、紐を解いていく。丸められた紙を開いていく。 この手紙を見る者へ… 願わくば貴公が、ロイド・アーヴィングやリッド・ハーシェルのような、他者の幸せを願える優しき者であることを―― それから始まる手紙。 内容は壮絶たるものだった。 パレスセダムとパレスグドラの戦争。マナを使う兵器により一瞬にして失われた、15万の命とマナ。失われつつある、10億の命。 それを救うために降り立った、ある男がアセリアという名の地で犯した大罪。 言葉が出ない。こんな簡略な言葉でしか表せくて恥ずかしい限りだが、本当に言葉が何も浮かんでこないのだ。 ただ、今自分は呼吸をしているだけ。あまりの重さに言葉までもが引っ張られ、沈んでいき、 必死にもがいても息をするしか手立てはない。 ああ。いたんだ。元の世界が危機に瀕していた奴が、もう1人。しかも、ネレイドとは正反対の。 10億、そんな途方もない命と責任を背負っていた男。 そしてそれと釣り合うほどの大罪を犯してきた男。 彼の名は、ダオス。 前まで普通に話していたのに、突然あまりに遠すぎる存在になってしまった。 どんな心持でいたのかも分からない。あまりに重過ぎる、命と罪。それをたった1人、孤独に背負っている。 本来ならダオスもこのゲームに乗る立場なのだ。彼には、生き残らねばならぬ理由がある。 しかし彼はマーテルを守る抜くことを決めた。彼女が、希望だったから。 その両方の理由の根底にあるものが、 このバトル・ロワイアルというゲームは、狂気という名の猛毒に満ち溢れている。 たとえ優しき者でも、その優しさゆえに毒を受け、怒りに、憎悪に、その身を焼かれることもある。 私もこの目で、その末路を辿った者を見た。いかに聖人君子たれど、彼や彼女もまた人である以上、この猛毒に蝕まれる危険は常にある。 自分だけは大丈夫と、狂気などには屈しないなどと油断するなど、ゆめゆめあってはならない。 人が自らを、他者を愛する限り、いつでも人は猛毒を注がれる余地を持つ。 されど、人を愛する気持ちを忘れるべからず。愛なくして、人は刃を握るべからず。 「愛する気持ち…」 多くの人が持ち得る感情、優しさ。何かを思いやる気持ち。 傷付けるのも、守るのも、全ては優しさ――愛からだ。 「マーダーのあいつらも、やっぱり優しさを持ってたっていうのか」 キールは小さく笑う。自嘲か、嘲笑か、それとも違うのかは本人にも分からなかった。 優しさ。それは、目的。そして戦う意味。信念。 僕は揺るがない。ただ、自分の思いを突き通すだけ。それが優しさで、みんなを守ることに繋がる。 『気持ちは、誰にも罰することは出来ない』 だからこそ、人が争うのは必然なのだ。 人が愛する気持ちを、揺るがない信念を持つ限り、争いは止まらない。気持ちの対象の相違はすれ違いを生み、対立を生む。 そしてそれを解決するのは、今は残念ながら言葉ではなく、力だ。 言葉で穏便に納まる相手では到底ないのだ。 ダオスも、アセリアの民の多くの可能性を奪ってきた。 そのアセリアの民全てが、優しさを持っていないというのはまず在り得ないだろう。彼らもまた人なのだから。 ダオスはそれを知っていながらも、己の目的のために戦い続けたのだろう。 そして今気付いた。 ゲームに乗っているか、乗っていないかじゃない。積極的か、消極的かなんかじゃない。理由や目的の有無も関係ない。 ここでは、否、どの世界でも戦うと決めた時点で、既に人はマーダーだ。 人は常に、誰かの命を摂取して生きている。 相手も思いやる気持ちを持って、この地で戦っているというのなら… それを切り捨てる覚悟を、僕らも持たなくてはならない。 BCロッドに取り付けられたクレーメルケイジが光を放ったのを、メルディは確かに見た。 [空へ旅立った人達のお話。] 「ユアンは強かったよ。ダブルセイバーぶんぶん振り回してさ。おまけに術も使えるし」 「ほう。話では聞いていたが…一体どういうものなのだ?」 「ダブルセイバーか? 両方に大剣がついてるようなやつだよ」 「両方? 普通、剣は両刃じゃないか?」 何だこの会話は、とお思いの方もいるだろう。 簡単な経緯を説明すれば、グリッドが仲間の話をしている内に、元々どんな奴だったんだ、という話になったのだ。 そしてグリッドとロイドに共通する人物はユアンしかいないため、彼の話をしているのである。 以後はこの会話の流れに順ずる。 現物がなくとも想像はつきそうなのだが、まあこの2人はそう簡単にはいかないということだろう。 ロイドは左手で髪を弄くる。次第にスピードは早くなっていく。 それでもオールバックが崩れないのは、余程のくせっ毛だからだろうか。 「そうじゃなくて、柄の両方に刃が…あーもう、今度作ってやるよ! 説明すんのも面倒くさくなってきた」 「お、それは本当か!」 口で説明するより現物見せてやるよ、という思考が何とも俺らしいかな、とロイドは思う。手先が器用だという自信でもある。 これでバッジといいダブルセイバーといい、約束したのは2つ目だ。果たして作れるのか。 しかし、この全身の包帯――。 「怪我治んないとどうしようもないけど」 「よし、じゃあ治せ!」 「材料もあんまないけど」 「よし、じゃあ俺が集める!」 「…お前単純だなあ」 「褒め言葉感謝するぞ」 どうしてここまで楽観的な思考でいられるか分からない。 ヴェイグもグリッドを見習ってほしいが、グリッドもヴェイグを見習ってほしい。 2人を足して2で割ったくらいが丁度いいんじゃないだろうか。 ああ、だからか。ヴェイグとグリッドの相性がよさげに見えるのは。噛み砕いて言えば、ボケとツッコミの関係に近い。 そんな一抹の考えに駆られつつ、ロイドは「やっぱりユアンがリーダーぽかったんだろうな」とぽつり呟く。 むっ、とグリッドは体を乗り出してロイドを睨みつける。 「プリムラやカトリーヌと同じことを言うな」 「だって実質そうじゃん」 だって じっしつ そうじゃん たった12字の言葉の威力は破格だったらしい。 あの勢いは何だったのか、グリッドは一転しゅん、として急に黙り込んでしまった。 「言い過ぎたって」と慌てて謝る、が、 「違う、団員達のことを思い出していたんだ」 ややグズつき気味。またか。急にシリアスムードか。 ころころと感情が入れ替わって疲れたりしないのか、と思ったが、そんな風に思うのは不謹慎だろう。 彼には、彼なりの想いがあるのだ。 切り取られた空を見上げる。ここに来てから、空の青さがとてもよく目に染みて、綺麗に思える。 ふとした1つの情景が、こんなに愛おしく思えるなんて。 「みんな一緒だよ」 「え?」 グリッドの間が抜けた声がしても、ロイドは振り向かない。 「仲間を失ってない奴なんていないと思うぜ。悲しいのはみんな一緒だ」 彼にしてはやけに言葉の抑揚がない。 表情は見えないが、グリッドはその向こうに目を細め歯を食い縛るロイドの姿を想像する。 何人、とグリッドは小さく低く抑えた声で問う。 「コレット以外はみんな第三回放送までに呼ばれたよ。さっきはこの島で初めて会って、一緒に行動してた奴が呼ばれた。 それにリッドやジェイも入れれば…7人、かな」 左手で薬指まで折り、小指も折り、そして2本開く。 命を数える行為は何て簡単なのだろう。それは、結局人は死ねばモノになってしまうからなのか。 グリッドは恐縮して身を縮こませる。自分は2人程度(程度、と言ってしまうのは何とも腹立たしいが)亡くしただけ。 しかし、ロイドはそれの実に3倍近い仲間を亡くしているのだ。 なのに自分は馬鹿みたいに泣いて、わめいて。無神経すぎる。 「す、すまん」 「いいよ別に。気にすんなって。 だからさ、みんな悲しいのは一緒だから、俺だけ挫けてる訳にはいかない、って思ってんだ」 それでもロイドはにか、と笑う。つられてグリッドも笑ってしまった。 「そうだな…泣いてばかりいては、天国のあいつらも不安になるな」 「そうそう! 元気なところ見せてやろうぜ!」 まだ、こんなところで終わる訳にはいかないのだ。 こんなゲームで死んでいった者達の声なき思いを、無駄にする訳には。 本来なら、まだ死ななかったはずなのだ。それをミクトランは運命を無理矢理にでも弄くり、生命の時計を一気に進行させたのだ。 それは、死んだ者だけではなく、生きている者にも影響を及ぼして。 力を合わせて戦ってきたことも。 みんなで海に行って泳いだことも。 先生の料理を誰が食べるか決めたことも。 あの日の沈みゆく夕日を見たことも。 勉強で分からないところを教えてもらったことも。 最初は敵だったのに協力しあったことも。 裏切ったフリして戻ってきてくれたことも。 剣の稽古を一緒にしたことも。 気絶したのをおぶったことも。 皮肉を何回も言われたことも。 協力しようと言ってくれたことも。 意見が対立したことも。 嫌いな食べ物はトマトだニンジンだとか、そんな他愛ない話をしたことも。 もう、手が届かないほど遠くにまで行ってしまって。 「…みんな、いい奴だったよ」 再び首をこてんと傾け、グリッドから覆い隠すようにして、ロイドは耳を地に付ける。 グリッドは僅かに首をもたげさせるだけで、上目遣いに瞳をロイドに向ける。 想像する表情は、先程と同じだ。ただ、怒りと悲しみを増して。 今更気付く。こいつは、自分に似ている気がする。そして不憫さに少し苛立つ。 ロイドが先刻言ったばかりではないか。悲しくない奴などいない、と。 「いい奴を奪っていくのが、このゲームなんだよな」 前 次
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GENRE TITLE ARTIST bpm notes CLEAR RATE ONLY ONE BALLAD She is my wife SUPER STAR 満-MITSURU- 85-170 1002 76%(2013/10/26) 攻略・コメント 後半の語り場面の密度がそれなりに高く難しい。トリルはそれほどクリア(難以外)には関係なさそう。BADはまりに注意。 -- 名無しさん (2010-10-04 21 26 29) 難の場合、低速(特に24分階段)で削られないように。あとムービーは無視する事。気になるなら動画サイトで。 -- 名無しさん (2010-10-04 21 28 51) 満の正体って、TAGだったよね。イベントでグラサンかけたTAGが、まんま満だって聞いたけど。 -- 名無しさん (2011-03-07 08 40 09) 低速の密度に意識が慣れきってしまうと後半の入りがgdgdになる恐れがある。ギアチェンの際ハイスピやsud+と共に意識も切り替えよう -- 名無しさん (2011-10-27 17 46 59) 加速前の空白1小節の時点で加速するため、皿チョンでノーツを捨てるようなリスクが無い。トリル地帯を終えたところでスタートボタンを押して緑数字が変わったのを確認して皿チョンすれば十分間に合う -- 名無しさん (2015-09-28 12 44 24) ムービーや語りがふざけている割に譜面は結構難しい。曲の半分近くを低速が持ってるので、1002ノーツしては加速後が忙しい。ノマゲ挑戦段階だとゲージが全く伸びずに終わるおそれもある。 -- 名無しさん (2021-01-19 16 35 30) 名前 コメント